ケニアの便所で腑に落ちた話

YAMATO

YAMATOさんより寄稿
ばるーん再編集

大学一年生の夏休み、私はケニア共和国にいた。首都・ナイロビから長距離バスで約6時間ほどの距離にある田舎町・キスム。そこで、ホームステイをしていたときの出来事だ。

食料は自給自足。

その日は一匹のヤギを集団から引き離し、捕まえてはトンカチで頭蓋骨を割った。丁寧に内蔵を捌き、数秒前まで脈を打っていた心臓を取り出す。目の前に横たわるヤギが、今夜のご馳走の正体だ。

食事をいただく前には、必ずマラリアの予防薬を飲んだ。黄熱病の予防接種は日本で済ませてきた。ここで倒れてたまるか。お風呂は大きめの桶に入った冷水を手ですくい上げ、身体を撫でる。限りある資源を如何に効率よく使い、夏の汗を洗い流すか。腹が減っては殺め、己を満たし、排泄しては眠る。

毎日が、生きるという単純作業に思えたことと真剣に向き合う日々であった

トイレ。そこには自動的に開く温かい便座もなければ、便器すらない。蝿がたかる、小さな穴があるだけだ。その穴めがけて、用を足していたときに何かが吹っ切れた。流すという行動は必要ない。排便を済ませたら、閉まりきらない扉を出て、太陽が強く照りつける明るい世界に戻るだけだ。やがて、日も沈み、人工的な光なき世界には満点の星空が燦然と輝く。地球、ひいては宇宙の営みの中で、私は小さく呟いた。

 

「ウンチできている自分って
すっごくちっぽけで、めっちゃすげえ。。」

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私の人生の根幹を形成する一場面。個人的には、核心を突いている。気がする。多分。

動画

ケニアの便所で人生変わった話【VLOG】

編集後記

どうも。ばるーんです。

当たり前になっていて気づけないこと。たくさんありますよね。もちろんそれに気づくのも大切ですが、気づけていないからと言ってマイナスに思ってはいけません。

あなたが当たり前に思っていることは、先人やあなたの保護者の方がこれからを楽にしようとした結果なのですから。ですがあなたがそれに気づけたのなら、そこからまた新しい面白いあなたになるかもしれませんね。

ばるーん

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