お笑い芸人から学ぶ、即席のプレゼンで失敗しないための三つの裏技。

YAMATO

お笑い芸人から学ぶ、即席のプレゼンで失敗しないための三つの裏技。

観るだけでは飽き足らず、M-1グランプリに出てみました。

漫才コンビ「さらリーマン」のボケ担当こと『YAMATO』と申します。



突然ではありますが、皆さんは人前での発表を急に振られた経験はおありでしょうか?

担任の先生に当てられて、忘年会で上司に指名されて、会議で自分の担当だと忘れていて。

予期せぬ形で大した準備もないまま、プレゼンをした経験です。

間違いなく、ぼくはあります。

本日は、三組のお笑い芸人から学ぶ「即席のプレゼンで失敗しないための三つの裏技」を解説します。

① とろサーモン

② 紳助・竜介

③ 有吉弘行

(お笑い好きなら、何を言うかはもうお分かり?)

彼らの見事な芸を分解した上で、ぼく自身がどのように応用しているのか、実例を混じえて語って参ります。

ことのあらすじ

実例を混じえて解説するために、まず、ぼくが即席のプレゼンを披露する状況に追い込まれた経緯を簡単に説明します。

(プレゼン術だけ知りたい方は、読み飛ばしてください。)



遡ること、二週間。

2018年12月05日(水)#田端イケハヤ「脱、社畜。」と題された対談企画が、都内某所で開催された。

そこで、ぼくは所属している田端大学の活動報告を、同じく塾生である相方と漫才形式で行う

予定

でした。

(田端大学とは「ブランド人になれ!」の著者でもある、スーパーサラリーマンこと田端信太郎氏が運営するオンラインサロンである。)


イベントにて、ぼくらが舞台に上がるのは18時から。

二人が揃うネタ合わせは、出番の一時間前。

それまでにネタを書き上げようとカフェで一人、台本づくりをしていた矢先のこと。

相方から、とあるメッセージが届く。

…………


そう。

何を隠そう、ぼくの相方は皮肉にも「脱、社畜。」をテーマに語り合うトークイベントに、

社畜が故に



参加できないというドタキャンをかましてきたのです。

こちら、ネタ合わせの一時間前の出来事。

結果、漫才の予定が急遽、ピン芸人として舞台に上がることが決定したわけでございます。

(当日、披露したスライドの一部。)

 


書きかけていた台本は、もう使えない。

新しい台詞回しからスライドの作成も含め、残された時間は約一時間。

与えられた、10分という尺。

失敗すれば、塾長から首をはねられる。(はねられない)((多分))

絶体絶命(大げさ)の状況に直面したとき、ぼくの思考は意外にも冷静でした。

「残されたわずかな時間を戦略的に使わないと、間違いなく滑る。」



パンツを脱ぐ覚悟を決めて、一時間で最高のプレゼンを披露するために使った裏技を共有させていただきます。


① 「とろサーモン」から学ぶ、第一印象の操作。

何事も最初が肝心、如何に第一印象を操作するか。


M-1グランプリ2017にて優勝を飾った、とろサーモン。

彼らが優勝を決めた直後のやり取りで、審査員を務めていた博多大吉(先生)は以下のように要因を語りました。

「掴みが一番早かったんです。掴みのスピードがピカイチだったので。」


掴みとは、ネタにおける「一番最初の笑い」を指します。

掴みが早いと、初手から笑いやすい空気の中で漫才を展開できます。


M-1グランプリ2017のとろサーモンは、なんと第一声から三秒以内に笑いを取っています。


(象徴的な出囃子とともに、階段を駆け下りる)

ツッコミ・村田  「とろサーモンです。お願いします。」

 ボケ・久保田  「ぼくもそうです。」

最初の笑いが二言目に起きて、掴みに大成功している


ただでさえ準備不足なプレゼンを披露するのに、観客の方々に厳しい目で見られてしまってはたまらない。

如何に早くお客さんを味方につけるか、それだけを考えて序盤を組み立てました。

結果、ぼくのスライド構成は以下の通りに。

 



最初は、プレゼンテーションの基本的な型(これから話す内容を出す等)を守ることで

「若者の割に、ちゃんとしている」

という第一印象を与える。

そして、何よりも

「こいつ、面白い人かも」

というイメージを持ってもらえるよう『田端大学からM-1へ』のスライドまで、30秒以内にたどり着くよう話しました。


「この若造の話を少しは聞いてみようか」と思ってもらえるように、仕掛けています。


そして、さらには「脱、社畜。」の対談企画を残業のため急遽不参加となった相方をいじることで笑いを取りつつ、プレゼンに対する観客の期待値を下げています


そうすることで、観客になめられることなく

「応援してやりたくなる面白そうな若者」

の認知を獲得しました。

https://twitter.com/tabbata/status/1070481374136557570?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1070481374136557570&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.mu%2Fyamatokomura%2Fn%2Fnb070ec5b725c



アクシデントは、ネタにしてなんぼ。

② 「紳助・竜介」から学ぶ、弱者の戦略。

弱者には弱者なりの、戦い方がある。

漫才ブームを牽引し、芸能界で一時代を築き上げた島田紳助。

彼の「伝説の講義」とも名高い動画で、島田紳助が松本竜介とコンビを組んでいた「紳竜」漫才の極意が明かされています。


「技術的に言えば、(ぼくらは)下手くそな漫才。でも、お客さんは分からない。」


紳助・竜介の特徴は、べしゃりの天才・島田紳助が一人でどんどんと畳み掛けることで笑いを取っていくスタイル。

相方の竜介は話の切り替えや相槌、お客さんの箸休めとしての機能が大きい。

一人が話しまくることでリズムを作る、ということは実は簡単。

コンビの掛け合いでネタを加速させる方が難易度は高く、よっぽど技術がいる。

ただ、ほとんどのお客さんは技術なんて見ておらず、面白いかどうかだけで評価します。

プレゼンもそうです。

ぼくが台本を丸暗記して、スライドの装飾や演出を凝ろうとも、観客は「田端大学とは」への答えを求めているだけ。

求められていることの本質を見失わければ、技術はあくまでも「あればなおよし」に過ぎないのです。

質の高いスライドを用意する時間はなかったため、その場のべしゃりで情報量(ボケの手数)を調整したプレゼンは以下の通り。


テンポよく次のスライドに移れるように、一枚あたりの情報は多くても三つまで。

直感的に理解できる、フリップのようなスライドづくりを意識しました。

(「見やすい」と前向きな解釈もできる一方、「手抜き」と言われても仕方がないスクショの連続。)

ないものはない。

では、あるもので如何に勝負するか。

ぼくにはこだわりのスライドをつくる時間はなかったが、臨機応変な話術があった。

今回のように「準備不足の中、戦場に臨まざるを得ない弱者」のときは本質と向き合い、得意な分野に全賭けしましょう。

③ 「有吉弘行」から学ぶ、強者との絡み方。

場における主役たちと上手く絡む。


そして、その強者たちを味方につけることで、自分の発言が通りやすい空気をつくることができます

絡み方の一つとして、有吉弘行の「強者を美味しくいじる、あだ名術」を考察してみましょう。

有吉弘行が付けた、数々のあだ名たち。

その中でも秀逸だと感じざるを得ない名作を、男女一名ずつ紹介します。

ベッキー 「元気の押し売り」

元気で明るい、という認知に対して「ウザさ」を加えることで巧みにいじっている。

中居正広 「ニセSMAP」

歌って踊れるジャニーズのスーパーアイドルでありながら、バラエティ番組などで器用に司会業をこなす様を「ニセ」と付けることでいじる。

どちらも、世間がポジティブに認知している要素を、ネガティブな視点にずらすことでいじっていることが分かります。

このずらしは逆向きにも使えて、マイナスな印象で認知されている要素を、プラスの表現でコーティングすることもできます。

こちらのずらし方はトゲも少なく、挑戦するハードルは低いです。

ぼくは田端大学の活動報告をする上で、田端信太郎という人物の「言い方がキツくて、よく炎上している人」という認知を前向きに言語化するとどうなるか考えました。

そして、たどり着いたのが「愛の鞭おじさん」です。


言い方が多少キツかったとしても、愛の鞭と言われたら少しだけ耳を傾けてしまう。

実際に彼の発言をよくよく掘り下げていくと、悪意はさほどなく、ただ本質をズバッと言っちゃっているだけなのです。

つまり、田端信太郎という漢は「本質が見えて、かつ他者に言える」という強みが裏目に出てしまうときがある、ただの頭のいいおっちゃんなのです。


だとすれば、認知は変えられる。

https://twitter.com/wakanjyu321/status/1070251174178082816?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1070251174178082816&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.mu%2Fyamatokomura%2Fn%2Fnb070ec5b725c

「フォロワー数1000人以下はゴミ」との発言もそう。

その数字まで到達できない人はツイッター自体が向いていないから、別の場所で強みを発揮しなさいという愛の言葉なのです。

(これ以上やると言わされている感が出そうなので、自主規制。)


既存のマイナスイメージは、強みの発揮が裏目に出ていると解釈する。

有吉弘行パターンだと、逆に強みが裏目に出たときの言葉を使うことでいじる。


どちらも、やっていることは既存の認知から少しだけ視点をずらすこと。

出来すぎている部分に着目する。

すると、ただのゴマすりに終始することなく、美味しく人をいじることができます。

いかがでしたでしょうか?

「脱、社畜。」イベント当日の様子は、モーメントにもまとめております。

https://twitter.com/mura_san_kari/status/1070246991169351680?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1070246991169351680&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.mu%2Fyamatokomura%2Fn%2Fnb070ec5b725c
https://twitter.com/tabbata/status/1070284540910821376?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1070284540910821376&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.mu%2Fyamatokomura%2Fn%2Fnb070ec5b725c

これからも全力で、おパンツを脱ぎ脱ぎします。

今後の発信もご覧になっていただける方は是非とも、ツイッターのフォローも何卒よろしくお願いします。

追伸

この記事は、ただただ以下のツイートを見せびらかしたくて書いたと言っても過言ではない。

https://twitter.com/tabbata/status/1070281782421934080?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1070281782421934080&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.mu%2Fyamatokomura%2Fn%2Fnb070ec5b725c

ここまで読んでくれた、皆さん。

せば。やで。

編集後記

寄稿 YAMATO
再編集 ばるーん

お久しぶりにYAMATOさんに寄稿していただきました。こんな本質の部分をユーモアに伝えてくださっていますね。

お笑いということもあって、一瞬「スーパーサラリーマン」が「スーパーマラドーナ」に見えました。

「M-1」で2017年に優勝した「とろサーモン」も話題にあげながら…

ん?

何かあったんですか?

えっ!

あっ、そうですか…。今回はここまでにしておきましょう。

https://twitter.com/yamatokomura
タイトルとURLをコピーしました