拝啓、ぼくの未来の子どもたちへ。【婚約編】

YAMATO

遅ればせながら、ご報告いたします。

 

2019年02月16日。

五年間に及ぶ遠距離恋愛の日々を経て、ぼくはお付き合いしている彼女と婚約しました。

※ この手紙を受け取る未来の子どもたちの、母親にあたる女性です。

この度は、自分自身の記録も兼ねて、婚約に至った経緯や前後の出来事を書き残すべく、筆を走らせています。

他人の日記を覗き見るような感覚で、楽しんでいただければ幸いです。

婚約のきっかけは、ひょんな出来事だった。

とある恋愛バラエティ番組の出演を断ったことが発端で、ぼくは彼女とそのお母さんを含めた三人で外食へ出かけたのでした。

その食事の席で、ぼくらは彼女のお母さんに「結婚の予定はあるのか」と問いただされます。

 

ぼくと彼女は、二人の母校である大学の食堂で運命的に出逢ってから、既に五年にも及ぶ年月を共に過ごしていました。

※ 二人の出逢いの物語は、また別の機会に。

個人的には、広義の結婚(死ぬまで連れ添うこと)は、お付き合いの大前提でした。

狭義の結婚(法的な婚姻関係にあること)に関してはタイミング次第で、してもしなくてもいいと考えていました。

※ 狭義の結婚は現状、戸籍の変更など、女性側に負担を強いる側面が強いと考えているので、「彼女自身が『したい』と言わない限りは、二人が幸せな距離感で死ぬまで連れ添えたらいいな」なんて思っていました。

そのため、彼女のお母さんからいただいた質問には「結婚を前提に、真剣にお付き合いしています」と、改めてお答えしました。

すると、彼女のお母さんから「では(結婚はタイミングの問題があるのなら)婚約したらいいのでは」と投げ返されました。

大切な一人娘を思っている、お母さんの愛情(またの名をプレッシャー)をひしひしと感じました。

そして、婚約を嫌がる理由のなかった若い男女は、その場で「たしかに」と納得し、あっさりと婚約する運びになったわけです。

未来の子どもたちへの教訓
毎日のように愛情表現(プロポーズ)をすることの弱点は、ロマンの欠片もない「婚約するか」みたいな流れになる危険性があるので注意が必要。もしも、万が一、ぼくのような成り行きの婚約になってしまった場合は、後述する名誉挽回の方法を使って『どんぶらこ婚約』の汚名を返上してください。

 

婚約というライフイベントを、特別なものにしたい。

彼女のお母さんが生んだ流れに逆らうことなく、むしろ乗っかる『どんぶらこ婚約』をした張本人たち。

夜景が見渡せる最上階のレストランで、優雅なクラシック音楽の生演奏をバックにひざまずいて「ぼくと結婚してください」みたいなプロポーズができなかった(絶対にしたくない)ので、ぼくららしい思い出をつくるにはどうすれば良いのだろうか。

人生に一度しかない(と予想される)婚約というライフイベントを、少しでも記憶に残るものにしたい。

そう考えたぼくは、婚約指輪を選ぶのではなく、自分たちで「つくる」ことを思いつきます。

指輪の値段で勝負をするなら、ぼくよりも高級なものをプレゼントできる人はいるでしょう。

でも、指輪を二人で一緒につくる体験の面白さなら、他の人にも絶対に負けないくらい、彼女と楽しむ自信がある。

 

そして、ぼくらは職人さんが集う工房にお邪魔させていただき、指輪の色や形、ダイヤモンドの大きさを自ら決めて、文字の刻印からリングの溶接までの全てを、二人で行いました。

ブラジルで生まれた、彼女の名前から「M」の文字を。

 

そして、アメリカ育ちのぼくの名前から「Y」を取って、私たちだけの「MY」指輪をつくりました。

 

 

世界に一つしかない手作りの指輪に刻印された文字は、ともに異文化で育ったぼくららしく、凸凹でありながら、二人で一つの意味を完成させていました。

※ それぞれの文字を、それぞれが刻印したため、ぼくの「Y」の文字が(強く叩きすぎたために)深く刻み込まれているのも味の一つ。

こうして、ぼくらだけの特別な物語が出来上がり、二人は幸せに暮らしましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

…とは、いきません。

 

 

このとき、ぼくの婚約に関する呟きが大炎上することになるとは、まだ誰も知る由もなかったのであります。

未来の子どもたちへの教訓
自分らしさを突き詰めることは、再現性を極限まで削ぎ落とすことでもあります。この度、指輪を手作りした話を例に取ると、二人で完成させた指輪は再現できない。なぜなら、二人(再現性の薄いアマチュア)の力が加わることで、結果的に同じものは二度とつくれない状態になっているから。さらには、その過程においても、不確実性の多い要素がふんだんに含まれているため、追体験することが極めて難しい。二度とない瞬間を、どのように企画・演出するか。常に自分らしく、考えていただければ幸いです。

 

止まらない大炎上、溢れんばかりの愛。

 

二人だけの婚約指輪を手作りした夜のこと。

無事に(?)彼女の親御さんへの挨拶も済ませたぼくは、ツイッター上で親交のある皆様に婚約の報告をしようと、とある呟きを世に出します。

 

まさか、17万人を超える人々に、一般人の婚約報告が拡散されてしまうなんて。

後に大炎上する形で、ぼくの心を一回りも二回りも強く成長させてくれる「婚約ポルカ事件」の引き金となったツイートがこちら。

簡単に要約させていただくと、念願であった、ブラジルへの旅の資金を『親しい友人たちから』投げ銭形式でいただこうとしたら、知り合いでもなんでもない方々から「乞食」など罵詈雑言を浴びせられた話。

※ 詳細は以下の記事にまとめておりますので、ご興味のある方はどうぞ。
「polca」に対するクソリプを冷静に分析してみた。
この度、婚約を発表したタイミングで立ち上げた「polca」が予期せぬ形で炎上しました。 ※ 「polca」とは? 身近な友だち同士ではじめる、フレンドファンディングアプリ。やりたい事を思いついたら、企画をたて、必要な金額を友だち...

おめでたい気分が一転、赤の他人から次々と届く誹謗中傷に心を病みかけてしまいました。

※ ちなみに、今はすこぶる元気です。むしろ耐性がついて、少し強くなったような感覚です。

 

そんな辛い時期を乗り越えさせてくれたのは、同志たちとの交流でした。

 

※ (ノイズを減らすために)通知をオフにしている都合上、いただいた応援の声の全てを拾いきれていない可能性が高いです。謹んで、お詫び申し上げます。申し訳ございません。

 

たくさんの方々から届いた愛の言葉で、少しばかり傷ついていたものの、発信活動を再会する勇気をもらいました。

心の支えとなってくださった皆様、誠にありがとうございました。

 

 

赤の他人に吐かれた言葉に傷つけられ、出逢ったことのない誰かの行動に救われる。

 

どちらも同じ「言葉」というものを扱っているはずなのに。

一方からはナイフを首に突きつけられた感覚になり、片や、もう一方からは切れ味鋭い包丁で捌いた最高級のお刺身を振る舞われたかのような気分になる。

人類最大の発明とも呼ばれている、火(の使用)も似ているかもしれません。

暖を取ったり、食料に火を通したり、エネルギーとして使い勝手のいい火も、火事になれば大きな被害を生みます。

つまりは何事も使い方がとても重要で、その扱いに長けている人ほど、誰かに愛の手を差し伸べられる方なのかもしれません。

未来の子どもたちへの教訓
ぼくらは(文字通り)人を生かすも殺すも出来てしまう、言葉という武器を持っています。この武器を、誰かを傷つけるために使うか。それとも、誰かの傷を癒やすために使うかは、自分自身に委ねられています。意図せず、その武器を振り回してしまったが故に、誰かを悲しい気持ちにさせてしまう瞬間もあるかもしれません。そのときは深い愛を持って、その傷を癒やす目的で「言葉」という人類最大の武器を扱ってみてください。

 

小さな幸せの循環、恩送りする世界へ。

Twitter

 

ぼくが、昔から大切にしている言葉の一つに「Pay it forward」があります。

これは、日本語の「恩送り」を意味する言葉で、幸せのバトンを社会全体で次々と繋いでいくイメージです。

 

誰かから受け取った愛を、また別の誰かに与える。

そして、その愛の連鎖がすることで、幸せな社会になる。

 

ぼくは、もっと、恩送りに溢れる日本にしたい。

 

ありがたいことに、ブラジルへの旅の資金を募ったポルカには、なんと既に十万円以上の支援が集まっております。

【婚約旅行で彼女の母国・ブラジルへ行きたい】この度、五年間に及ぶ遠距離恋愛を経て、愛しの彼女と婚約しました。婚約指輪を二人で手作りするなど、ありがたいことに思い出いっぱいの幸せな毎日を過ごしております。そんなぼくらには、死ぬまでに叶えたい夢が一つあります。それは『彼女の母国・ブラジルへ行く』という夢です。彼女は六歳までブラジルで育った後、日本へ移住しました。彼女の祖父母は今もなおブラジルで生活しており、どうしても会いたい。肉眼で、その生きている姿を確認したい。ただ何せブラジルは遠い、そして航空券が高いのです。往復で一人あたり10万円以上、二人で祖父母に会いに行くには最安値でも25万円かかってしまいます。「ブラジルへ行って、祖父母に会っておいで」そう送り出していただけたあかつきには、地球の反対側から幸せのおすそ分けをさせていただきます…!! ※お土産企画はいつもと同じ条件で開催します。やで。 - polca(ポルカ)
"ブラジルのお土産を、ファーストペンギンさん・最高額の支援者さん・抽選で選ぶラッキーパーソン=計三名へ"を支援のおかえしとして受け取ることができます。

 

ぼくも幸せの循環に貢献して、受けた恩を世界に返したい。

そう思い、ささやかながら、プレゼント企画を立ち上げました。

※ ご興味のある方は、ぼくの方までご連絡くださいませ。

 

※ 既に一部、お渡ししてしまったものもございます。あらかじめ、ご了承ください。

 

 

人生で最も幸せな誕生日を迎えた、バリ島のお土産をおすそ分けします。

次なる誰かの、幸せのきっかけとなりますように。

https://twitter.com/i/moments/1092406848534208513 

 

未来の子どもたちへ
一人でたどり着ける幸せの総量には、限界があります。誰かと幸せを分かち合いながら生きた方が、ずっと豊かな人生を送れると、ぼくは信じています。だから、誰かから受けた恩をその人に返すことはもちろん、さらに別の誰かへ送ってみてください。そうすると、一人また一人と、幸せの輪が広がっていく。それは回り回って、いつか自分のもとに幸せを届けてくれるはずです。Don’t forget to “Pay it forward”.

以上、未来の子どもたちへ綴る、父親の婚約にまつわる話でした。

 

yours sincerely,

 

YAMATO

 

編集後記

寄稿 YAMATO
再編集 ばるーん

YAMATOさんに寄稿していただきました。遺書だけでなく子供への手紙まではすごいの一言です。

ちなみに遺書はこちら

普通に苦しむ、すべての人へ 〜これを読み終えることができた人は、愛すべき変態 aka マイメンこと未来の同志で間違いないって話。〜
プロローグはじめまして。『こころ着火マン』という肩書きで活動しておりますYAMATO(@yamatokomura)と申します。・日本の「普通」に殺された帰国子女・英語でお預かり『KOMRADES』ベビーシッターサービスで起業・30...

もし何かがあって関係がこじれてしまった場合は黒歴史としてコンテンツ化しますので、よろしくお願いいたします。

また、もし読んでいるようでしたご子息さん。YAMATOさんと私は仲がいいですが、これをけしかけたのは私ではないよ!()

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