Amazon独占は終わらない?マーケットシェアからみるアマゾン。

Academic

こんにちは。ばるーんです。

先日、Jumpshotから興味深い資料が公開されました。それは

「The Competitive State of eCommerce Marketplaces Data Report Q2 2018」

~2018年上半期のEコマースマーケットの競合状態~

です。

使ったことがない人でもさすがに、「Amazon」の存在はご存知だと思いますが、今回はそのアマゾンがEコマース界隈でどれほどの独占状態を作り上げているのか、資料を解説、またそこから思うことをまとめたいと思います。

Amazonの独占状態とは?

記事の最後にソースをのっけますが、Jumpshotは、

2018年上半期における500以上のEコマースサイトにおける携帯や、パソコンを通して行われる取引やサイトへの訪問

などの消費者行動をまとめています。

さっそくサマリーを見ていきましょう。

 

Amazonのシェアが安定する中、Walmartやその他競合他社がオンラインで勢いを伸ばしている。

+
Amazonは多くのカテゴリーにおいて、80%を超えるシェアを誇っている。しかし、その独占状態にはこれ以上の大きな成長は見込めない。


年次成長で見ていくと、様々なカテゴリーにおいてアマゾンを抑える企業もいる。
H&MやJC Penney、Walmartは女性服の部門において、最速で成長している。またWalmart、Lowes、Home DepotはDIY、WalmartとTargetは美容においてシェアを伸ばしている。

+
WalmartはAmazonに比べるとマーケットのシェアは小さいが、成長率はAmazonの3.5倍である。


Amazonは検索プラットフォームに力を入れていて、
商品検索においてはグーグルを抜いている。

というサマリーになっています。

読んでいるだけで圧巻というか、アマゾンのマーケットシェア具合に驚くばかりです。ではグラフでその様を見てみましょう。

グラフから見るamazon

 

多くの分野において、80%以上のシェアを誇るアマゾンです。

見てみると

・電化製品

・DIY

・食品

・スポーツ、フィットネス

・健康

・生活必需品

において、以上のシェアを獲得していますが

 

上記の通り

・家具

・美容

・女性服

などの分野では、そこまで高いシェアを保っているわけではありません。


 

 

それぞれの分野の年次成長に比べて、アマゾンの成長は1,7倍停滞している。

グラフにおいては、

黄っぽい色がAmazonの年次成長

灰色が分野の年次成長を表しています。


Amazonは上記の分野において、平均20%程度の年次成長をしている。


また同じ分野において、それぞれのマーケットのシェアは平均32%伸びている。


Amazonは多くの分野において10%以上もマーケットのシェアを失っている。

Walmartの台頭、脅威になりうるのか。

知らない方のために、記しておくとWalmartはアメリカでチェーン展開をしているスーパーマーケットであり、世界最大クラスの売り上げを出しています。
日本のイオンのようなイメージを持っていただければわかりやすいと思いますが、そんなもんじゃなく大きく、どんだけあるねん。って思うくらいいろんなところに店舗があります。

女性服の分野を除き、Walmartは市場に対し、2倍以上の成長をしている。

灰色が市場の年次成長

青色がWalmartの年次成長

+
Walmartはこれらの分野において、70%の年次成長をしている。


いくつかの分野における平均の年次成長は32%である。

 

Walmartはアマゾンに比べ3.5倍速い年次成長をしている。

+
Walmartはこれらの分野において、70%の年次成長をしている。

+
また同じ分野において、それぞれのマーケットのシェアは平均32%伸びている。


 

Amazonも落ち込んでいるわけではないのですが、追随する企業の勢いがすごいということですね。

 

Amazonが伸び悩んでいる5分野まとめ

上で記した、Amazonが伸び悩んでいるうちの5分野をまとめます。

グラフはすべて左から

・2018年上半期のマーケットシェア

・2017年上半期と2018年上半期のマーケットシェア年次成長比較

になります。

・DIY

Amazonのシェアが落ち込む中、WalmartとHome Depotは16%までマーケットシェアを伸ばしている。

+
Amazonが高いシェアを持っているが、昨年と比べると3%シェアを失っている。


Walmartは全体では4.3%のシェアを持ち、年次成長では16%割合を増やしている。


Home DepotとLowesがマーケットシェアでは5をもち、年次比では12%,13%と伸ばしている。

 

・家具

Wayfairはよいシェアを持ち、21%の成長を見せている。イケアは57%と急成長している。


Amazonは50%以下のシェアであり、年次成長もマイナスである。


イケアはアマゾンに比べ、5.3倍成長している。


Wayfairはマーケットシェアの成長を21%と続けている。

 

・食品

食品専門のデリバリーサービスはシェアを失い、WalmartやKrogerなどの大規模小売店が年次成長を52%, 20%と伸ばしている。


Whole FoodsをM&Aしたにもかかわらず、シェアを失っていっている。

 


Amazonがシェアを失っている中で、WalmartとKrogerは52%,20%年次成長している。

 

 

・美容

美容専門店のSephoraがオンラインで53%シェアを落とし、WalmartやTargetがそのシェアを奪ったか形に。


Amazonは依然としてマーケットリーダーですが、年次で見ると9%シェアを落としている。


WalmartやTargetなどのスーパーマーケットがAmazonとSopheraからシェアを奪っている。

 

・女性服

Amazonを除く、上位スーパーマーケットが大きくシェアを伸ばしている。H&Mはその中でも最高を記録。


Amazonは50%をシェアを切っている。


Amazonは多くのデザイナーを女性服の部門に投入するも、30%のシェアを年次で失う。


H&Mは最高の77%の成長を記録。


Amazonが伸び悩んでいる部門ですが、同時に専門店が小売りに飲まれている結果も顕著に出ています。

グーグルにも勝る?アマゾンの商品検索

ここからはアマゾンの商品検索についてまとめます。

 

Amazon商品検索において、グーグルを追い抜く。

左のグラフ(商品検索のシェア)において


Amazonは2015年から3年の間にグーグルを抜き、54%というシェアを獲得した。


右のグラフ(検索からのクリックするパーセンテージ)
においては90%近くの閲覧が商品検索からの流入で、広告などではない。

 

 

Amazonにおける検索結果の表示はその商品の閲覧数の要である。

左の写真は、実際のアマゾンでの検索結果を表示したものである。

また右のグラフは、どのようにして商品が閲覧されているかのグラフである。

以下のことが分析されている。


Amazonでの検索結果で上位であることは、非常に大きな利益を生んでいる。


Amazonでの検索結果では商品が
1  2  3
4  5  6

という順番のランキングで出てくるが、ランキング4番目にあたる商品は約5.2~5.7%、ランキング2位、3位の商品よりも多くみられる。(左の写真の赤い部分がよりクリックされる。)


商品クリックの約3分の2は1ページ目の商品にて行われる。またその中でも3分の1は一列目と2列目にある商品のみで行われている。

 

 

Amazonで商品購入を検討する消費者は、グーグル検索にて購入を行う人よりも商品の購入決定に時間を使う。

左のグラフは
商品検索から購入までの日付
を表しています。


平均的にAmazonにて購入を行う人よりも、グーグル検索によってほかのマーケットで購入をする人は検索から購入までの時間が短い。


35%のグーグル検索使用者と、19%のアマゾンユーザーが検索から5日以内に商品を購入する。


全てを平均するとアマゾンユーザーは25.9日検索から購入までかかり、グーグル検索を使用する人は19.6日かかる。

 

 

Amazonはスポンサー付きの広告に力を入れている。

左のグラフはスポンサーされた場所からの商品閲覧履歴を表しています。


スポンサー提供された広告Amazonの検索結果の商品閲覧を6%上げている。


広告提供された場所からのアマゾンのクリックは今年の初めから17%成長している

 

まとめ

2018年上半期のアマゾンを中心としたEコマースサイトのレポートをまとめてみました。

最強クラスのマーケットシェアを誇っているAmazonですが、万能というわけではないようです。(もちろんそれを除いてもおかしいほどシェアを持っていますが…)

女性服や家具に対してアマゾンがどんなアプローチを打ってくるかも気になります。やはり両方の分野において、サイズ感という実際にモノを見てみないとわかりにくいという側面があり、それをどう覆してくるのかというのが見ものでもありますね。

またそれだけではなく、アマゾンに追随する企業が売り上げを伸ばしているのも後期における注目でもあると思います。

また検索データからわかる消費者行動も結構興味深いですね。自分もアマゾンで買い物する際検索してから結構日が空いてるなと、このデータをみて思わされました。

非常に面白いデータでした!

ソース

http://go.jumpshot.com/rs/677-KZC-213/images/Jumpshot-Q2-Data-Report.pdf

 

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